QY20 21号機:⑦QY20の持病と言える、音出力トラブル修理。そして、完成!

2025/11/01

21号機 YAMAHA QY20 電子回路

 起動に成功したQY20 21号機。

続いて、音出力の修理。Phone出力が小さい、Line出力でバランスが悪いということで、後段(終段)のコンデンサ(C56,C57,C71,C72)を交換。C48があると交換しづらいので、C48も交換。C48を最初に外して、最後に新しいのをはんだ付け。C56,C71はステレオ端子が邪魔なので、ステレオ端子を外して作業する。以前、ステレオ端子を溶かしながら作業したこともあった。。。。


交換の画像を取り忘れてしまった。音出力を確認すると、、、、Phone出力が正常になった、、、が、左右のバランスがLine出力同様に悪い。Line出力は相変わらず。バランスが悪いのは、Line出力側だけじゃなかったみたい。


バランストラブルの修理は音出力の前段、中段のコンデンサ交換。かなりの手間がかかるが、やるしかない。まずは、関係するコンデンサをはぎ取る。「ねじねじ」方式が、パターンを剥がすリスクが一番小さいので、1つづつ作業。(古いハンダは溶けづらく、また液漏れ等があると、新しいハンダと混ざらないので、溶かして剥がそうとすると、パターンごと剥がれる)。「ねじねじ」方式の場合、土台を固定してコンデンサ本体のみを取る方法がさらに安全。コンデンサ本体だけ取った状態がこれ。


土台を割って、はんだ付け部分を露出させ、はんだ付けされた足部分を慎重に取っていく。ハンダ付けするので、周囲を養生しておく。一部、まったくハンダが載らないところがある。黒くすすけた部分が苦労の痕。

ここまでくれば、あとは新しいコンデンサをはんだ付け。


音を聞いてみると、、、、、おぉ、、、正常になった。Phone、LineともOK。

若干、ボリュームノイズらしきものと、ホワイトノイズはあるが、許容範囲かなぁ。


液晶は、15号機にドナーとなったので、代替液晶(自作液晶)を装着。無事、復旧。


ファクトリーテストもすべてOK。

バッテリーはオリジナル状態で、3.0v。

MIDIも正常。

修理中に、音楽の音程がずれたり、まったく関係のない伴奏が入ったり、動作に不安があるので、しばらくは保護観察状態ですね。




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