電子工作で使う工具(17):ピンセット型半田ごて

2025/05/02

工具

一般的に、 表面実装された電解コンデンサを剥がすには、ハンダを溶かして、コンデンサを浮かせて取るが、QY20では古いハンダがきれいに溶けず、熱によるパターンを剥がしてしまうことが起きてしまう。そのため、ハンダを溶かして取り除くより、コンデンサの土台を押さえて、少しづつ少しづつ、ねじりながら足を切り離すほうがよい。

ただし、(私の未熟な技術で)交換した電解コンデンサは、ハンダが載りすぎていて、無理にコジると逆にパターンを剥がすので、交換したコンデンサは、左右を地道に溶かしつつ、浮かせて剥がしている。

手間がかかるので、こんなのを買ってみた。


ピンセットのように挟んで、両側を一気に溶かせる。しかし、これのステーションというか、制御ボックスがない。コネクタも特殊。

Amazonのコメントを参考に、この半田ごてに使えそうなステーションも購入(というか、温調はんだごて一式)。

コネクタは航空電子のDIN型7ピン。信号ピンが違うので、ピンの変換が必要。ということで、このDIN型7ピンのオスメスを購入。アマゾンでしか手に入らなかった。

変換するピン番号の情報もアマゾンのコメントで得られるが、万が一、ショートすると終わりなので、ステーション、はんだごてともバラシて、確認。
ステーションは、回路構成はよくわからないが、以下のピン配置。アマゾンコメントとほぼ同じ。(A側、 B側とはピンセット型コテの左、右のこと)
  • 1:温度センサー左右共通端子
  • 2:温度センサーA側またはB側
  • 3:温度センサーB側またはA側
  • 4:ヒーターA側またはB側
  • 5:ヒーターB側またはA側
  • 6:ヒーター左右共通端子
  • 7:GND
  • 24v出力は、なんとAC100vを24vに降圧後、半正弦波のまま出力。平滑回路なし。

次にピンセット半田ごて側。基板はこんな感じ。
左右とも同じ基板。裏面はこんな感じ。
ピン配置は以下。
  • 1(黄) - ヒーラーA1(ケーブル側)
  • 2(橙) - ヒーターA2
  • 3(緑) - GND
  • 4(黒) - センサー共通
  • 5(赤) - センサー+1(ケーブル側)
  • 6(白) - センサー+2
  • 7(青) - ヒーター共通
なので、コテ側(1,2,3,4,5,6,7) - ステーション側(4,5,7,1,2,3,6)と変換すればよさそう。
作った変換ケーブルがこれ。

試しにつないでみたら、温調制御されたので、大丈夫そう。正確な温度は期待していないので、温調制御できて、コテ先両側が使えれば、問題なし。




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