QY20 20号機:⑦電源周りの再チェック

2025/02/16

20号機 YAMAHA QY20 電子回路

 様々な不具合が見つかっている、QY20 20号機。

音量の不安定さと電源関係のワーニングメッセージが時々表示されてしまうのが現在の不具合。この修理にとりかかる。一番に気になるのが、他の機体でも発生した、DACへの電源断線。DACへの電源周りの断線チェックを開始。なんと、至るところの断線が見つかった。

C80,C81,C83は整列につながっていて、これがDCコンバータの+V, GNDとつながっているはずが、+V, GNDへの接続が断線していた。さらに、、、

別の機体と同じく、C79,C82も同様に並列にDCコンバータ(ねじ止めされたIC)の+vとGNDに接続しているはずが、+V側が断線。
C79,C82の交換と断線部のジャンパー接続を行う。
まずは、作業スペースづくりで、ヒートシンクを外す。
次にコンデンサ2つを取り除く。
液漏れの影響か、かなり汚い。まずは無水エタノールをゴミを除き、追いハンダを加えつつ、パターンを掃除する。古いハンダがなかなか溶けない。QY20に使用されているハンダは溶けにくく、手間がかかる。

きれいなランド整形できなかったが、新しいコンデンサを実装する。コンデンサの底面は同じだが、高さが若干高いが、ケースには収まりそう。
+V側のジャンパーをつないで、この部分の修理は完了。続いて、裏面。

ここも+V, GNDの2本をつないで修理完了。いざ、視聴!

。。。。全く変わりませんでした。挙句に、電源関係のワーニングメッセージ表示がすぐに表示されるようになった。QY20に搭載されているセルフチェックモードで電源関係をチェックすると、電源供給が安定していないのがわかった。

、、、、一息ついて、犬の散歩をしつつ、考えを改める。。。。CPUでのチェックに使っている電源ラインをまずは確認し、ワーニングをまず消そう。

ということで、CPUからラインを追いかける。
CPUとR8がつながっている。テスターでの導通チェック、接続OK
R8の他端とR77,R78がつながっている。これもOK。
R78の他端はGNDと接続、R77の他端はR76とZD1と接続。ZD1と接続OK。R76とは断線
ZD1の他端はGNDと接続。これはOK。
R76の他端とTR5が接続。これもOK。
ということで、R76とR77/ZD1の断線を修理する。
黄色い線がそのジャンパー。これでワーニングが消え、同時にガサつき、音量の不安定さも解消されているといいなぁ、とかすかな期待を込めて起動。

ワーニング表示なしで起動。まずは第一段階OK。
次に音のガサつきも解消。これでしばらく試験動作。

10曲演奏しても、問題なし。
これで修復できたみたい。感無量。ゲームよりよほど達成感がある。
これで20号機の修理完了です。(修理再開の記録が始まらないことを祈りたい)






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