正常起動でき、音も復活し、液晶のカスタム化も終えた20号機。
これまでは、これで修理完了となるのだが、音が途切れたり、まったく音が出なくなる(ただし演奏は続いている)現象が起きたのが、前回の最後。
頻度も一定でなく、頻発したり、ほとんどなかったりと、調査もしづらい現象。この現象が起きると、「Backup Battery LOW」がでるので、何か関係がありそう。(ということは、前回、バッテリーローだと思い、ボタン電池仕様にしたのだが、実はバッテリーローでなく、換装は必要なかったのかも。)
他の作業をしているときに偶然、ACアダプターに触れたら、同じ現象が起きた。なんと、ACアダプターの電源ラインが切れかかっているみたい。瞬断が起き、CPUが動き続けたのだが、DACや音出力関係のチップがリセットしてしまったのかもしれない。ACアダプターを変えたら、収まったのだが、途切れる現象は時々起きているので、しばらく試験使用してみる。
使っていると、ボリュームのガリガリ音が気になる。ボリュームに触れなくても起きるので、ちょっと使用には耐えられない。ボリューム交換は強引な作業が必要なので、あまりやりたくないが、このガリガリ音は完全にアウトなので、ボリューム交換することにした。
交換完了後がこれ。ほぼ同じなので、外して交換するだけに見えるが、実はとても大変。
見た目はそんなに腐食していない感じだが、以前も同じ状況で掃除してもダメだった。そのときに、同類のボリュームを見つけて、大量購入した。今回はそれを使用。
まず、ハンダが溶けない。ボリュームの端子が基板の表裏を貫通し、表裏両方ではんだ固定されている。追いハンダしても両面をとかせず、びくともしない。ヒートガンを使いたいが、ボリュームつまみ近くにチップ抵抗が多く配置されているので、ヒートガンで飛んでいきそう。結局、足を切って、取り外す。その後、残った足も外せないことが多いので、基板穴部分を慎重にドリルで開ける。パターンを削ってしまうが仕方ない。というような苦闘を3時間以上行い、なんとか交換した。
写真を見て分かる通り、実は、ボリュームのつまみ部分が短い。そのままケースに戻すと、外から操作できない。つまみの延長パーツを3Dプリンタで作って装着。
いざ、音出しテスト。ボリュームのガリガリ音はなくなり、音もクリアになった。これで満足、、、と思ったら、なんと、Line端子からアンプを経由すると低音がガサつく。聞き流せないほど。Line端子にヘッドフォンをつなぐと気にならない。同じく、Line直結で録音しても気にならない。アンプ側の問題なのかと、別のQY20で試すと、問題なし。またまた、不可解な現象。とりあえず、Line側のみ、両方同時に発生なので、回路の絞り込みを行う。関係しそうなコンデンサは、3つ。一番怪しそうなC74を交換。他のQY20でも、音関係のコンデンサ交換時に交換していたやつ。今回は除外していたのだが、結局交換。
交換後、視聴してみると、、、効果なし。続いて、C76を交換したいが、交換部品がない。なので、先にC75 を交換。今まで交換したことない。念のため、交換前に断線がないことを確認。すると、C75のプラス側がビアまでのラインで切れているかも。しかしこのラインは、C75の下なので、結局、C75を交換。
これで、視聴してみると、、、おぉぉぉ、ガサつきが無くなった。ただし、若干、音が小さくなったような。。。。まぁ、いいとして、ケースに戻し、試験使用再開。
で、、、また、10分で新たな問題。なんと、、、途中で音が小さくなったり、大きくなったり。その際、Backup Battery LowやBattery Lowを表示。またまたまた、不可解な現象。電源部周辺がボロボロかも。もともと、9V ACアダプターでは不安定だし、電源ソケット周辺が少し、温かいような。
まだまだ続くのだろうか。。。