QY20 13号機:⑤復活しました。ただし、ジャンパー線多し

2024/02/11

13号機 YAMAHA QY20 電子回路

 音出力側の電解コンデンサがほぼ全滅だった、QY20 13号機。こんな状況です。

(前回と同じ写真)
コンデンサ、19個全て交換します。1つもはんだ付け不良は許されない、かなり神経を使う作業になります。しかし、、、いつものネジネジ式ではコンデンサを外せません。いくつか交換済みのようです。一部ははんだ付け不十分でポロリととれたり、しっかりはんだ付けされているのは、なんと、ランドパターンが剥がれました

交換されていたコンデンサは、年数がたっていなので、ネジネジしても足が取れず、ランドごと剥がしたようです。今までなら、ここで諦めますが、13号機は、ここまで復旧させたので、最後までやります。

ランドパターンが剥がれたのは、4つのコンデンサ。これらがつながる先のチップにジャンパーを配線します。コンデンサ自体は基板に固定されないので、隣のコンデンサと絶縁テープで固定します。結果、変わり果てた姿になってしまいました。

不安を抱きつつ、電源ON。意外にも、ノイズも少なく、大きな音量で出ました。ほぼ成功です。ただし、いくつかの問題が残っています。

  • ボリュームを最小にしても、左から小さく音が出ている。
  • Phone側の左もすこし音量が小さいかも。
  • Line側の左から音が出ていない。

1つめは、ボリュームスイッチの劣化なので、交換しかありません。2つめは、ジャンパー接続した先を間違えたのかなと思います。3つめは、C57のはんだ付け不良ですね。

ということで、2つめ、3つめを作業開始。

2つめは、実はジャンパー接続したコンデンサ側の端子がほかと接触していただけでした。距離を空けて、問題解消です。

3つめは、C57のはんだ付け補強し、結線も確認しましたが、改善なし。現象から推測しても、これ以外は、抵抗と断線しかありません。ふと、Line端子自体の故障を疑い、チェックすると、、、ライン端子は正常ですが、ライン端子につながるところで断線していました。コンデンサ交換で、この端子を外しているので、その時に断線させたかもしれません。

ここもジャンパーを接続します。


白い線が今回ジャンパーしたところです。これで、いざ、電源ON。

音量、バランスとも良好です。修復完了です。


QooQ