音出力側の電解コンデンサがほぼ全滅だった、QY20 13号機。こんな状況です。
交換されていたコンデンサは、年数がたっていなので、ネジネジしても足が取れず、ランドごと剥がしたようです。今までなら、ここで諦めますが、13号機は、ここまで復旧させたので、最後までやります。
ランドパターンが剥がれたのは、4つのコンデンサ。これらがつながる先のチップにジャンパーを配線します。コンデンサ自体は基板に固定されないので、隣のコンデンサと絶縁テープで固定します。結果、変わり果てた姿になってしまいました。
不安を抱きつつ、電源ON。意外にも、ノイズも少なく、大きな音量で出ました。ほぼ成功です。ただし、いくつかの問題が残っています。
- ボリュームを最小にしても、左から小さく音が出ている。
- Phone側の左もすこし音量が小さいかも。
- Line側の左から音が出ていない。
1つめは、ボリュームスイッチの劣化なので、交換しかありません。2つめは、ジャンパー接続した先を間違えたのかなと思います。3つめは、C57のはんだ付け不良ですね。
ということで、2つめ、3つめを作業開始。
2つめは、実はジャンパー接続したコンデンサ側の端子がほかと接触していただけでした。距離を空けて、問題解消です。
3つめは、C57のはんだ付け補強し、結線も確認しましたが、改善なし。現象から推測しても、これ以外は、抵抗と断線しかありません。ふと、Line端子自体の故障を疑い、チェックすると、、、ライン端子は正常ですが、ライン端子につながるところで断線していました。コンデンサ交換で、この端子を外しているので、その時に断線させたかもしれません。
ここもジャンパーを接続します。
白い線が今回ジャンパーしたところです。これで、いざ、電源ON。
音量、バランスとも良好です。修復完了です。