QY20 13号機:②動かない原因を追いかけて、、、

2024/01/12

13号機 YAMAHA QY20 電子回路

 QY20 13号機。動かない原因を探します。ダンジョンの世界です。

  • 主要チップの電源供給、グランド接続:OK
  • リセット信号:OK
  • キーボードIFからCPU/GateArrayとの接続:OK
あとは、CPU・各種IC間のアドレスバス、データバスです。これは、DIP型ROMの足を使えば、基板の両面でチェックでき、かつプローブしやすいです。
  • YMF258F/YMF専用ROMの全信号線:OK
  • GateArrayの全信号線:OK
  • ROMとRAMの全信号線:OK
ここまで、OKです。すなわち、各ICの接続は接続に断線はありません。アドレスバス、データバスは、ROMの足を使ってテストしているので、CPUとの接続は未チェックです。最後に、CPUとアドレスバス、データバスのチェックです。
  • アドレスバス:A7が断線
  • データバス:OK
A7が断線していました。これだけが原因とは限りませんが、動きかない原因の1つです。しかし、断線箇所が隠れてしまっています。

左から、9番目のピンです。配線はCPUの下に入って、その中でViaを通して裏側につながっています。

裏側もリセットICの信号を整流するNOT回路ICの下でViaでつながっています。そして、写真中央辺りの集合抵抗の端のピンとつながります。その辺りが、フラックス等で相当汚れています。多分、Viaの断線でしょう。

周知方法は、CPUの足とROMを結線するしかなさそうです。しかし、、、この0.65mmピッチへのジャンパーは至難の業です。まずはこて先を調達ですね。


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