QY20 14号機:②音は出るので、まずは液晶を復活

2024/01/12

14号機 YAMAHA QY20 電子回路

 QY20 13号機の修理は、細部をはんだ付けするためのこて先を手に入れるまで、保留。その間に、14号機を修理することにしました。


以前、現状確認したときは、液晶表示しない(多分、コンデンサ交換)とPhoneでの右の音が若干弱い、Lineでは右の音がでない、という状態でした。見えない状態での操作ですが、多分バッテリーもロー状態でしょう。

まずは、液晶表示を直します。機体は、開けた形跡のない、きれいな状態です。とはいえ、13号機(きれいな状態なのに、しっかり修理痕があった)のようなこともありますが。。。


修理のため、電池端子を外し、銅箔シールドのはんだ付けは剥がします。さぁ、基板裏を確認します。


修理跡もなく、きれいな状態、、、と言いたいのですが、フラックスで汚れていますね。

これ、、、13号機と同じく、この下にある、アドレスバスのViaを断線させる可能性があります。届く範囲でフラックスを除去します。

本題の液晶表示。電圧を測ると、0vなので、まずはコンデンサ交換。

パターンを剥がないように、土台を押さえ、そっと上だけを取り除きます。

続いて、土台を割って取り除き、コンデンサの足をハンダを追加しつつ、熱を加えて取り除きます。ハンダこてをプラ部品に当てないように養生します。

同型のコンデンサを半田付けして、終了。一応、-10v出ているかチェックします。
なんと、0vで変化なし。

MAX680が壊れている!?。念のため、コンデンサがつながっているかチェックします。なんと、C27の+側が断線してました。はんだ付けを再度やっても同じ。

コンデンサを外して、パターン配線を追いかけたところ、C27の+ランドとviaの間が断線していました。

ビアの表裏の断線でなく、パターン切れでした。手っ取り早く、ジャンパー配線します。



これで電圧を再測定すると、なんと、-4.2v。MAX680が壊れているときと、同じ症状です。これも念のため、他のコンデンサのはんだ付けを再度、行います。で、、、再々測定。無事、-10v 出力されていました。今までは、再確認せずに、追加修理に入って、余計な作業をしていましたが、再確認は大事ですね。

で、、、液晶を表示させると、バッテリーローが出ていました。バックアップバッテリーを取り外し、ボタン電池ソケットに換装します。


CR2032を入れて、ケースに収め、いざ、電源ON。工場リセットして、電源ON。きれいな液晶表示と迫力のあるデモ音楽が出力されました。


若干、右の音が小さいですね。そして、Line出力では右の音が出ません。次はこの修理ですね。今回は、ここまで。

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