QY20 11号機の修理:⑤音の出ない原因は、via断線多発

2023/12/11

11号機 YAMAHA QY20 電子回路

 LCD用LSIの足を何とかジャンパーできた、11号機。

音の出ない原因は、5号機と同じ可能性が高いので、ちょっと調査してみた。

C82とプリントされている右のviaの断線はなかった。音用のDACのV+にも電源が来ていた。一応、DACのデジタル側に信号が来ているか、チェックしたが、これも正常。

だとすると、Line,Phoneともに、更にL/Rともに音が出ないのはなぜ?

回路図を見直すと、オペアンプが3つあった。これに電源が来ていない可能性がある。これらの電源は+vでなく、+VAとなっていて、+VAの生成元がわからない。まずは、3つのオペアンプ間の+VAピンの導通チェック。導通していた。GNDピンもチェック。これも導通sており、DCコンバータのGNDともつながっていた。

+VAの生成元を探すと、TR1で生成していた。+VAは+9Vらしい。回路を見ると、TR1の前段にあるR64と+Vがつながっている。

右下にTR1がある
その左にR64がある。

写真のR64の上側と+V間の導通をチェックすると、、、断線していた。これが原因らしい。

R64の上にあるvia(表裏をつなぐ小さな穴)で断線していた。裏側のviaは、C90と書かれているパターンの右側のviaとつながっている。このviaも断線していた。さらに、写真左上のIC12と書かれてる右側のviaにつながっているが、このviaも断線。この経路、すべてのviaで断線している。。。。

回路を見ると、この配線上の部品につながる配線はこれだけなので、この配線上につながる部品にすべてジャンパーを付ければ、一通り+Vを通せそう。しかし、他のviaも似た状態なので、これで直るのかは、不明。


ジャンパーでつないだら、音は復活しました。めでたし、めでたし。

しかし、LineのR側の音が出ていないので、コンデンサ交換ですね。道は続く。。。

                                                                                                                                                                                                                  


QooQ