QY20 5号機の修理:⑦音と表示のダブル障害

2023/12/10

5号機 YAMAHA QY20 電子回路



 5号機の調子が悪い。LCDの表示欠落(ライン欠損)の機体なので、正常動作参照として、5号機を使っているため、調子の良し悪しがよくわかる機体でもある。

現在の症状は、「音が全く出ないときがある」と「画像が乱れる」の2つ。ちょっと時間を取れたので、調べてみた。

音が全く出ないので、コンデンサでなく、デジアナ変換周辺か、電源周りと推測。デジアナ変換周りでは、まず、音のデジタル信号が来ているのか、チェック。IC11のPin10とPin14の信号をチェックすればよい。音を出すと、デジタル信号が来ているので、大丈夫そう。アナログ側のチェックは後にして、電源周りを調べる。修理経験からC79,C82の+側に5Vが来ているか、チェック。来ていない。音は、、出ていない。ちょっと触っていたら、5V来るようになった。音は、、、出ている。ここが原因そうなので、断線していると思われるvia(表裏をつなぐスルーホール)を掃除。

C82とプリント(逆さ)されてる右の穴。フラックスやほこりが詰まっている。

ところが、前回もそうだったが、この穴を貫通させることができない。なので、ジャンパーを付けて、終了。

無事、音が復活。

続いて、「画像乱れ」。症状はこんな感じ。規則的な崩れ方(特定の画面の特定の部分)で、反転表示など、ロジック制御された壊れ方。

なんとなく、「LCD自体の問題」「制御信号線」が疑わしい。信号線にしては、崩れ方に規則性がある。まずは、簡単に確認できるところから開始。

QY20に搭載されるICで唯一取り外せるIC3を替えてみる。ここは画像データが入っている可能性がある。変化なし。IC3は問題なさそう。

続いて、工場リセット。変化なし。さらにバルク受信して、MIDIデータリストア。当然、変化なし。音楽データの影響でもなさそう。

と、今日はここまででいったん終了。

QooQ