QY20 9号機:④RESETシグナルのプルダウン状態調査。進展なし。

2023/08/09

9号機 YAMAHA QY20 電子回路

 前回、9号機が動かない一次原因が、RESET信号がLのままであることまでは突き止めました。また、RESET信号を安定化させているIC13(NOT処理)が動いていないことまでは判明し、以下の仮説を挙げたところで前回、終っていました。

仮説1:IC13が壊れている

仮説2:~RES信号のバスを使っているチップが壊れており、L状態を出力している。(CPU含め)

仮説3:~RES信号バスのどこかでGNDとショートしている。


で続きの調査。

仮説1を確かめるために、IC13の他のロジックをチェックしました。PIN5-6, 9-8, 10-11は正しく動いているので、IC13は問題なさそう。仮説1は却下です。

IC13が正常なら、Pin4の出力を強制的に0Vに落とされていることになります。試しに、Pin1に入る5VをPin4につなぎました。なんと、0Vに落ちてしまいます。やはり、RESETラインを強制的に0Vに落としている何かがあります。



仮説3を確かめます。まずは、GNDとの直結ショートを疑います。RESETラインとGNDラインの抵抗値はR3の4.7kΩを示しており、回路図通りです。次に、他の信号線とのショートをチェックします。まずは、RESET信号につながるすべてのICとRESET信号の正しくつながっているかチェックします。問題なくつながっています。続いて、それらのICの足が他にショートしていないかチェックします。テスターでも目視でも問題なさそうです。仮説3も可能性が低いです。

残るは、仮説2です。基板直付けなので、確認のしようがありません。とりあえず、+V,GNDがつながっているか、チェックしましたが、これも問題ありませんでした。

全くもって、原因不明。。。。

電源ラインから+5vをRESET信号に流すと、0vに落としている部分が発熱して原因を突き止められるかもしれませんが、壊れる可能性も十分にあるので、最後の手段ですね。


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