修復に成功した9号機。
バルクデータを読み込ませようとしたところ、読み込みを開始しない。
マジっ??
バックアップツールのバグやケーブル断線ではなさそう。怪しいのは、回路上の断線か、MIDI-INのフォトカプラの故障。フォトカプラの故障が一番あり得そう。ということで、調査開始。
- MIDI-INからフォトカプラまでは導通あり。
- フォトカプラからCPUにも導通あり。
- MIDI-INのPin2, Pin4がオープンの時、フォトカプラ出力は5V。
- MIDI-INのPin2, Pin4に5v+680Ω抵抗の負荷入力で、フォトカプラ出力は0v。
この状況から、断線もなく、フォトカプラも動作しており、回路は正常。うーん、手詰まり。
念のため、バッテリーローを直すことにした。リチウム電池を取り外し、ボタン電池ソケットに付け替え。ボタン電池を入れて、起動。工場リセット。
あれれ、、バッテリーローが出ている。
他の機体でもあった、バッテリー電圧をCPUに送り込んでいるどこかで断線しているのが濃厚。CPUのpin47を測ると、0v。バッテリーと、CPUのpin47の両方から追いかけると、前回同様、R9とC92の間にあるビアのCPU側の面から、C4の横にあるビアの間で断線していた。
手っ取り早く、R9とR7を結線。
これで、バッテリーローは表示されなくなった。
再度、バルクデータ読み込みのテストを実施。やっぱり、読み込みを開始しない。
次なる手は、CPUに入る信号を解析するしかないけど、これまでの調査結果から、問題がないのは濃厚。その先はソフトウェアの世界なので、ソースコードがないと何もできない。
やっぱり手詰まり?
って、時間もあるので、早速、ロジアナでチェック。なんと、CPUの入り口では、RX信号変化なし。んん?って、フォトカプラの出力(IC10 pin5)をチェック。信号変化なし。試しに、フォトカプラの入力側(IC10 pin3)をチェック。信号変化あり。
フォトカプラが壊れているみたい。まさかの結果。手動では変化するのに、なんで?
ということで、何はともあれ、フォトカプラを注文。PC410Tなんて、なかなか売っていないが、タカヒロ電子というところで見つけた。早速ポチった。