QY20 9号機:⑦一度は諦めた修復に成功

2023/08/14

9号機 YAMAHA QY20 電子回路

 諦めていた起動に成功した9号機。画面が表示されません。

9号機が手元に来たときは、MAX680の出力は-10vあったのに、今は0v。コンデンサの接続は問題なさそう。この機体もMAX680の故障なのか、、、と、思いつつ、つい最近まで-10v出していたので、電源周りを確かめる。なんと、MAX680に5v給電されていない。探ると、MAX680の下にある、viaで切れていそう。一度剥いで、ビアを繋ぐ作業は、壊すリスクもあるので、DCコンバータから直結させた。


正常な液晶につなぐと、見事、絵が出た。

完全復活できそう。まずは、DIP型のコンデンサに替えられてた表示用コンデンサをチップ型コンデンサに戻す。



次に、Phone端子のR側の音が若干小さいので、C56,C71を交換。

C56はすでに交換されている。横にあるジャックを溶かさずに交換しているのが、すごい。

ここもチップ型コンデンサに交換。半田ごてのスペースを作るために、Lineジャックを一旦外し、周囲に直接、半田ごてが当たらないようにマスク。C56, C71を取り除き、交換。

最後に、再度、Lineジャックをはんだ付け。

最後に、液晶ディスプレイを交換。こいつは、(たぶん)水没で修復の見込みがないため、MAX680を交換できていない6号機からディスプレイを移植。

電源入れると、バッテリーローながら、動き始めました。

  • Line,Phoneとも音出力はノイズもなく正常。LRのバランスも正常。
  • 液晶表示は、ボリュームで濃淡調整でき、正常に動作。
完全復活しました。

最初はこんな状態でした。


超音波洗浄で水に漬けているので、腐食が発生し、viaの断線などの心配は残っています。今回のMAX680下のViaと思われる断線もそれかも。

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