QY20 9号機:⑨RPGより面白いぞ

2023/08/19

9号機 YAMAHA QY20 電子回路

 フォトカプラが壊れていたQY20 9号機。

注文したPC410Tが届いた。30年前のチップが手に入るなんて、びっくり。無ければ代替品を探すのだが、フォトカプラはスペックが少しでも違うと動かない(LEDが切れたり、端子配置が違ったり)ことが多いので、同型を入手できてよかった。

さっそく交換。MIDI端子の横にあるので、MIDI端子を外すことから開始。外れない。外れない。外れない。。。諦めた。ここはヒートガンを当てるのも厳しいので、半田ごてで足を剥がすしかない。パターンを剥いでしまいそう。

細い隙間にそーっと半田ごてを当てながら、両方の足を交互に浮かせていく。なんとか無事に取り外せた。


新しいフォトカプラをはんだ付け。これは、そんなに手間なく完了。


組み立てて、電源、バックアップツールを接続。いざ、データダウンロード開始。

無反応。マジか。。。

水没疑惑の9号機は、そんなに簡単に復旧しないと思いつつ、実際、そうだった。調べるとフォトカプラから出力されている。リセット問題で交換した74HC14にもフォトカプラの出力が入っている。しかし、74HC14からの出力がない。交換したばかりの74HC14なので、壊れたとは考えにくい。

色々調べた挙句、はんだ付け不良だった。再度、ダウンロード実行。

「receiving」の表示。

感動。。。バックアップツールを作成したとき、初めて、QY20が反応したときのよう。ダウンロードして、様々な曲を演奏。部品交換されているので、液晶表示も音の出方も満足のいくレベル。

しかし、この9号機は、まだトラブルを抱えているかもしれない。水没だから。

トラブルが起きれば、1つ1つ解析、修理してシーンをクリアし、RPGのような面白さ。RPGは終わった後、達成感より得るものがない無力感を感じるが、9号機の修理は、クリアしたときは、動かなかった部分を、現物で動かすことができる。RPGより面白い。

また、9号機のおかげで、QY20の修理レベルが上がった。もちろん、解体機2機体が調査のためにバラされているお陰もある。

最近、QY20が出品されなくなった。徐々に品薄になっているのかも。捨てるなら、売りに出してほしいなぁ。



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