フォトカプラが壊れていたQY20 9号機。
注文したPC410Tが届いた。30年前のチップが手に入るなんて、びっくり。無ければ代替品を探すのだが、フォトカプラはスペックが少しでも違うと動かない(LEDが切れたり、端子配置が違ったり)ことが多いので、同型を入手できてよかった。
さっそく交換。MIDI端子の横にあるので、MIDI端子を外すことから開始。外れない。外れない。外れない。。。諦めた。ここはヒートガンを当てるのも厳しいので、半田ごてで足を剥がすしかない。パターンを剥いでしまいそう。
細い隙間にそーっと半田ごてを当てながら、両方の足を交互に浮かせていく。なんとか無事に取り外せた。
新しいフォトカプラをはんだ付け。これは、そんなに手間なく完了。
組み立てて、電源、バックアップツールを接続。いざ、データダウンロード開始。
無反応。マジか。。。
水没疑惑の9号機は、そんなに簡単に復旧しないと思いつつ、実際、そうだった。調べるとフォトカプラから出力されている。リセット問題で交換した74HC14にもフォトカプラの出力が入っている。しかし、74HC14からの出力がない。交換したばかりの74HC14なので、壊れたとは考えにくい。
色々調べた挙句、はんだ付け不良だった。再度、ダウンロード実行。
「receiving」の表示。
感動。。。バックアップツールを作成したとき、初めて、QY20が反応したときのよう。ダウンロードして、様々な曲を演奏。部品交換されているので、液晶表示も音の出方も満足のいくレベル。
しかし、この9号機は、まだトラブルを抱えているかもしれない。水没だから。
トラブルが起きれば、1つ1つ解析、修理してシーンをクリアし、RPGのような面白さ。RPGは終わった後、達成感より得るものがない無力感を感じるが、9号機の修理は、クリアしたときは、動かなかった部分を、現物で動かすことができる。RPGより面白い。
また、9号機のおかげで、QY20の修理レベルが上がった。もちろん、解体機2機体が調査のためにバラされているお陰もある。
最近、QY20が出品されなくなった。徐々に品薄になっているのかも。捨てるなら、売りに出してほしいなぁ。