QY20 9号機:①歓迎の挨拶

2023/07/11

9号機 YAMAHA QY20 電子回路

 新たに入手したQY20。持ち主の対応も丁寧で、安く手に入れました。

外観は、美品です。「動作確認していません」という説明でなく、「電池を入れても表示されません」とか「液晶部に発売当時の保護フィルムが貼ってあります」という説明から、説明の誤魔化しなく、修理歴のない良い状態を期待できます。


たしかに、美品ですが、シリアル番号が剥がされているので、修理の手が入っていそうです。また、液晶部の保護フィルムは最近貼ったフィルムでした(発売時のフィルムは、かなり薄いビニールです。私の持っているオリジナル機はは剥がれかけたフィルムが張り付いているので、分かります)。丁寧に貼ってあるので、大事に使っていたのでしょう。


分解します。


かなり手を入れられてますね。バッテリー増強?、液晶表示用コンデンサC26,C27,C28,C29、Phone端子用のコンデンサC56、CPU用電源用のC11が交換されています。

  • バッテリーを外さずに増強?は、初めて見ました。元のバッテリーに強制充電ですね。あまりよくないような。。。
  • チップ電解コンデンサは、パターン剥がれもなく、上手く除去しています。
  • 半田ごてでMIDI端子を溶かした後があります。
  • C11は、表示用コンデンサの近くにあったので、ついでに交換でしょうね。
  • C56はPhone側の音が悪くなったのでしょうか。これをピンポイントで交換したならば、QY20の回路図を持っていたのでしょう。



C56の処理レベルとバッテリー増強の処理レベルがあまりにも違います。修理を終えたQY20が他の人に渡って、次の人がバッテリー増強したのかも。


電源部に見たことのないマークがあります。修理記録マークでしょうか。

裏を見てみましょう、、、
ってあまりの衝撃的な裏側でした。全体写真を撮り忘れました。



これって、、、水没でしょうか。ほとんどのQY20はフラックスによりべたべたしています。このQY20は更に、この変な痕跡。水没しか考えられません。ということは、液晶の部品取りもあまり期待できないのでしょうか。

時間ができたときに、続き(まずは洗浄から?)を行います。

おまけですが、この跡も気になっています。



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