YAMAHA QY20のデータバックアップ回路(15) 「基板発注!!」

2022/09/07

YAMAHA QY20 バックアップツール 電子回路

 回路も出来上がり、自分としては満足した出来具合なので、この回路を利用して、基板発注手順のリマインドのために発注してみることにしました。

  • 電子回路CADのEagleを使った回路図作成
  • 同じく、Eagleを使った基板設計
  • 基板発注のためのガーバーデータ変換
  • 基板作成を行うFusionPCBへの注文
これらを復習します。
Eagleは非常に優れたソフトウェアですが、字が小さい、機能や部品データが多すぎて使い方がわかりづらいのが難点です。しかし、YouTubeに分かりやすい動画があり、これを見ながら操作すれば、基本操作は行うことができます。

復習をかねて、動画を見ながら、4時間位で回路図作成はできました。すでにガジェット化で回路は設計済なので写すだけですが、部品選択では、実部品の大きさも考えて選択が必要です。そうでないと、基板設計時に部品がやたら大きいとか、表面実装とか。

回路ミスがないことを入念に確認し、基板設計に移ります。まずは部品配置。抵抗がやたら大きかったです。他にも部品の選択し直しが幾つか、ありました。部品の位置を決めたら配線です。自動配線を使うと便利ですが、なぜか線が細すぎて、ダメです。ググって得た情報で設定してもダメ。
結構入り組んだ回路なので手動で配線は避けたいですが、今まで自動配線しかしなかったので、試しに手動でやってみることにしました。実はこれが良かったです。

1つ1つ、結線表示された部分に、配線位置を指定していきます。ソフトが自動で候補の経路を出すので、それを追いかけたり、時々、違う方向にセットするだけです。意外と簡単ですが、残り数本になると配線できない部分がでてきます。こうなると、基板の表裏を行き来して配線の隙間をくぐった配線で対応することになり、とても見づらい回路になります。

自動配線でなく、手動配線の良いところは、この時点で部品配置の見直しをします。抵抗を少しずらして、抵抗の下を通過させたり、部品を回転させて、端子位置を変えるとか。図工みないな気分です。試行錯誤を繰り返して、見やすい、シンプルな回路になりました。

Eagleは、回路図が中心であり、回路図を修正すると基板図へ自動的に反映(結線状態や部品の入れ替えなど)してくれます。基板図で、回路変更してしまうとこの連携がなくなり、以降、回路図を変えたら、自分で基板図も直すことになります。現実的には基板上の回路ミスのリスクがとても高いので、基板図を一旦消去して、再度、回路図から生成させるしかありません。Eagleを使う場合の一番の注意点です。最後に、部品配置を示すシルク表示を整えます。

そんなこんなで、回路図と基板図ができました。部品配置を何度も見直し、10時間はかけていると思います。


続いて、基板発注のためのガーバーデータ作成です。経験済なので、動画を参考に思い返して、15分程でできました。基板作成メーカー(私はFusionPCBを利用)のWebページでは、このガーバーデータを読み込んで、基板の表裏イメージを見せてくれます。

これでイメージが合っていれば、発注です。基板のレジストは青にして、発注。とても簡単です。これで2~3週間後に基板が届きます。

ちょっと残念なのは、送料が上がっているのと、為替が143円/ドルのため3000円近くの相金額です。前回は、2000円いかなかったような。。。







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