3Dプリンタで作成したケースは、前回のブログに載せた写真を見て頂いてわかるように、素っ気ない表面で、かつ、積層痕がはっきり見えています。
ペーパーできれいにするには、とっても時間がかかる、角の処理が難しい、失敗しやすい(表面がきれいにならない)など、、、諦めました。
アセトンを使うと表面が溶けて、積層痕がなくなる、つやが出る、という効果があるそうです。早速、テスト。やり方は、ググるといっぱい出てきますのでそちらを参考に。
処理時間がわからないので、30分、60分、90分、120分でテストしました。
トップカバーのLED、スイッチ、メモリの溝部分の拡大です。
左が表面、右が裏面です。
確認ポイントは以下です。
①表面のマット状のサーフェース
②裏面の積層痕
③表面の左上はボタン部分の段差
④メモリ部分の四隅エッジ部
⑤裏面のLED用の凸部
30分間のアセトン処理と乾燥後の状態
①はマット調からすこしツヤが入っています。
②は積層痕がはっきり見えます。
③④⑤の形状はしっかり残っています。
60分間のアセトン処理と乾燥後の状態
①は粗目が残りつつ、ツヤツヤ状態。
②は積層痕がうっすら見えます。
③④⑤の形状がすこし崩れています。
(左写真の左上LED部は元材料の汚れ)
90分間のアセトン処理と乾燥後の状態
①は粗目が弱まり、ツヤツヤ状態。
②は積層痕がうっすら見えます。
③④⑤の形状が崩れています。
(左写真の右下LED部は元材料の汚れ)
120分間のアセトン処理と乾燥後の状態
①はゆがみがうっすらと出始めています。
②は積層痕はほぼ見えません。
③は段差がなくなり始めています。
④は角が丸くなっています。
⑤の形状が崩れています。
(左写真の右上部は元材料の汚れ)
表面だけが溶けると思っていましたが、全体が柔らかくなることが分かりました。
板チョコのような感じでしょうか。60分間のアセトン処理後は、2~3時間乾燥させても、ぬれせんべいのように、柔らかいです。1日位の乾燥期間が必要そうです。
50分~70分程度のアセトン処理がよさそうです。