QY20 22号機:④次の作業が見えていると、進めてみたくなってしまう

2025/11/02

22号機 YAMAHA QY20 電子回路

 22号機の次の作業は、音出力。21号機と同様に、後段(終段)のコンデンサを交換。液晶部分の失敗を糧に、慎重に作業。「ネジネジ」でなく、同じ方向での「ゆらゆら」方式は、パターンを剥がしやすそう。21号機と同じ作業なので画像は省略。


4つのコンデンサを交換し、確認すると、、、、ほぼ問題なし。本来は、Phone出力はもう少し大きくてもいいはず。前段のコンデンサを交換していないからかな。


続いて、RECの赤いLEDが点かないのは、、、調べてみると、Gatewayとviaの部分で断線しているみたい。このviaは、ICの裏にあるので、対応できず。直接ジャンパー接続して、修理完了。


最後に、MIDI。MIDI-IN・MIDI-OUTの両方ともエラー。信号線の断線チェックは、問題なし。ICの故障? 怪しいのは、MIDI-INのフォトカプラ(IC10)。以前の機体で、IC10が壊れていたことがあった。別の機体、20号機では、フォトカプラからの信号線の断線で受信信号が異常だったこともある。IC10の故障は、MIDI-OUTに関係ないが、別々の原因があるので、確認。信号を追いかけるので、オシロスコープの出番。MIDI-IN信号がフォトカプラを経由した後の信号は特に問題なし。

その次は、NOT回路(IC13)。ここは波形の整形をしていると思われる。以前、IC13が壊れていて、リセット信号が異常になり、起動しない機体があった。調べてみると、、、
あれ? NOT出力がダメダメ。

ということで、IC13の故障が濃厚。ここは、MIDI-IN・MIDI-OUTとも使っているので、納得できるが、RESETも使っているので、起動できているのが不思議。とはいえ、一部が壊れることもあるので、まずは交換。

ICはヒートガンで剥がすしかないので、まずは養生。周囲のチップを吹っ飛ばさないようにマスクして、さらに熱対策で重ねてテーピング。
ヒートガンで一気に熱を加え、ICが緩くなったところでそっと剥がす。無理に剥がすとパターンも剥がすので注意。熱でパターンもはがれやすくなっているので、要注意。ヌルっと剥がれた。ランド部を整形。

新しいIC(74HC14)をはんだ付け。このサイズの74HC14は、すでに秋月では販売終了。マルツオンラインではあるみたい。手元には、20個ほどあるので部品切れになることはなさそう。はんだ付けがうまくいかず、数本浮いた状態になるので、はんだ付け、チェック、を繰り返す。すべて、結線できたみたい。

電源ONして、試しにバックアップツール(自作)からデータをリストアしてみる。
おぉ、、、受信してる。
試しに、ファクトリーチェックで、MIDIのテストをしてみる、、、、結果:OK


これで、22号機もほぼ修理完了。あとは、代替液晶に換装して、戻すだけ。液晶部のコンデンサ交換に失敗したのが、辛いなぁ。



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