QY20 20号機:③原因判明、修理成功。これでレベル一段階アップ?

2025/02/11

20号機 YAMAHA QY20 電子回路

 起動画面後に、動きが遅くなる原因を突き止めました。

原因は、MIDIの受信割込み。

前回、クロックやウェイトを仮説検証しましたが、問題なし。今回、リセット信号を疑いつつ、リセット信号の問題ならばリセットしてしまうよなぁと、眺めていて、その横にある、MIDI受信に気づきました。

別の機体では、NOT回路ICが壊れて、リセットがL固定(リセット状態)になっていたことがあります。今回もNOT回路ICを疑いつつ、オシロスコープで信号波形を見てみると、NOT回路に入る前の信号が浮いた状態でした。

さらに別の機体で、MIDI受信回路のフォトカプラが壊れていたことがあったので、フォトカプラの波形を見ると、正常。よって、フォトカプラとNOT回路間の断線が濃厚。テスターで調べると、やっぱり断線でした。

子の断線により、浮いた信号が高速にHとLを繰り返し、CPUはRX受信処理を繰り返していたようです。なぜ、HとLを繰り返していたのかわかりませんが、動かない原因はわかりました。

断線した部分を拡大すると、こんなに汚い。

きれいに掃除しました。
が、ここはジャンパーを飛ばせないので、R23とNOT回路ICの13番ピンをジャンパー接続しました。いざ、電源ON。

無事、起動しました。

試しに音を聞いてみると、Phone端子、Line端子ともほとんど音が聞こえません。かすかに聞こえるので、アナログ部分のコンデンサを全交換ですね。

ひとまず、進展。また経験値が上がりました。


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