QY20 11号機の修理:⑧音の修理

2024/02/05

11号機 YAMAHA QY20 電子回路

 液晶を換装したQY20 11号機。少しの雑音はあるもののPhoneの音は、良質。しかし、Lineの右側の音がでていない。大体、電解コンデンサの問題と思われるので、修理開始。

Phone側が問題なく、Line側だけならば、PhoneとLineが分かれた後の回路。更に右側だけなので、電解コンデンサ C72 に特定される。基板を見ると、すでに交換済。ということは、はんだ付け不良が濃厚なので、再度付け直す。C72を外した状態で音をチェックすると、Lineの右側の音が完全に出ていない。付け直したところ、、、、なんと、元と同じで、右側はすこーし聞こえる程度。

原因は、他にあるみたい。

関係しそうなコンデンサを順番に替えていくのがいつものやり方だが、Line側の断線の追いかけることにした。かなり地道な作業を繰り返して、疑わしいところを発見。Line側出力の電力供給していると思われるTR4とつながるR62(R側)が断線しているみたい。TR4とR44(L側)はつながっているので、R44とR62をジャンパーで結線してみた。


Line側の音量が増え、しかし、R側はガサガサ音になった。再度、結線状態を探る。またまた、地道な作業。で、、、発見。Lineの左側に使われている、TR2の(多分)エミッタ端子が断線しているみたい。R42,R45,C58とつながっているはずだが、これら3つのチップはつながっているものの、TR2とは断線。R45とTR2をジャンパー接続することにした。


これ、、、左側なんですよね。これで直るのか、半信半疑で音を聞いてみると、、、なんと、完全に直っている。Phone側に比べて、音量は小さいが、ノイズもなく、左右のバランスが出ている。

ジャンパーだらけの11号機は、さらにジャンパーが増えました。


音が悪い場合、電解コンデンサ以外も、断線を地道に追いかける必要がありますね。また1つ、勉強になりました。


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