昨年入手したQY20 10号機。LCD制作を優先して、簡単な動作確認のみの保管状態でした。動作確認では、以下の状態。
- 表示せず。
- LCD自体正常。
- 音はノイズあり。Phone側、Line側とも左右両方、同音量で出力。
- MIDI出力なし。
LCD制作も完了したので、10号機の修理開始。
まずは、表示の修理。電解コンデンサを交換します。その前に、変なものを見つけました。
液晶表示の濃淡を調整するボリューム端子にペーストみたいなものがついています。これが可変抵抗の妨げになっているかもしれないので、ふき取ってみます。、、、変化なし。
関係なかったみたいです。電解コンデンサの容量を図ってみると、C26,C27が容量抜けみたい。C29も20パーセント程度。C26~29を4つとも交換。きれいに表示するようになりました。
続いて、MIDI出力がでない原因を探ります。
- GNDとV+(抵抗経由)の接続は正常。
- 端子部pin5、抵抗R24、IC13(8-9-6-5)、CPUのPin53の接続をチェック。CPUからPin5への入力は正常でした。プローブで拾うのが難しいので、正確に計測できませんが、Pin6の出力がないかも。他のQY20でもあったように、IC13の故障が疑わしい。
ということで、IC13を替えます。
表面実装なので、今までの経験を活かして、ヒートガンで剝がします。周囲のチップ抵抗、チップコンデンサを飛ばさないように養生して、、
うまく剥がせました。続いて、新しいチップ。前回入手済みなので、それをはんだ付け。結構、難しく、ピンが浮いたり、ピン同士がショートしたり。。。このICはCPUのリセット回路にも使われているので、正常に起動しなくなる場合もあります。
なんとか付きました。起動も正常です。
しかし、、、MIDI送信は失敗します。MIDI出力端子から信号は出ています。
不思議、、、、次回も調査ですね。。。
<追記:その後、、、、>
再度、調査開始したら、なんと、MIDI出力されていませんでした。調べたところ、Pin7が接触不良でした。交換直後のチェックでは、たまたま接触していたのでしょう。本体ねじ止めなどをしていたら、接触しなくなったという、純粋なはんだ付け不良ですね。
そのため、MIDI入力もできませんでした。MIDI入力のチェックではチェックミスも重なり、危うく、IC10のフォトトランジスタを交換するところでした。
Pin7をはんだ付けしなおして、無事、MIDI-IN/MIDI-OUT共に動きました。