QY20 ボタンバッドの修復テスト

2023/12/30

YAMAHA QY20 工具 実験 電子回路

 QY20の鍵盤側の基板故障の1つに、ボタンパッドの接触不良があります。

QY20のボダンパッド(導通ゴムシートを外した状態)

推測される原因は、導通ゴムの導通不良、または、基板側の接触不良(付着物、酸化などの劣化)や断線があります。基板側の問題に対して、いろいろな修復方法を試しました。

  • 無水エタノール清掃・基板クリーナー
  • ピカール研磨
  • 超音波洗浄
  • ヒートガン加熱


●無水エタノール、基板クリーナー
 基板はきれいになりましたが、変化なし
●ピカール研磨
 時々、接触不良するボタンの頻度が減りました。


●超音波洗浄
 超音波洗浄は、逆にパターンを剥がず可能性があり、お勧めできません。
 ダメもとで、試験しました。時々、接触不良するボタンの頻度が減りました。



●ヒートガン
 汚れとりでなく、断線部の修復試験です。250℃程度のヒートガンで、温めました。結果、1つの接触不良が直りました。断線と疑われる部分の拡大です。

左下から配線が来ており、レジストの剥げている金色の部分には、導通があります。その上のグレーの部分には導通がありません。青いのは銅の酸化か、レジストなのか不明ですが、左側の配線からグレーのボタンパッド部分の接合部が切れているようです。ヒートガンでは、断線3つのうち、1つだけ修復できました。切れ方によるのでしょう。
ここを修復するには、レジストを剥がして、半田づけしかないのかなぁ。

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