QY20 11号機の修理:③基板の修理 痛恨の失敗、終了

2023/10/15

11号機 YAMAHA QY20 電子回路

 表示画面が出ないQY20 11号機。表示用コンデンサを交換し、液晶コントラスト調整で、色が出るので、ソフト的な問題。

画面全体が表示できないので、アドレス線やデータ線の切断ではなさそう。そもそも、LCDコントローラはメイン側のアドレス線がない。画像バッファ一時記憶用のローカルのアドレスのみ。

そうなると、制御線のみ。1つ1つ結線状態を調べていくと、WR信号線が切れていた。Pin18。写真の右側上から4つ目。これが上にあるコンデンサ左側のビアにつながっている。このビアがまたまた、断線している。QY20のビアは持病だね。

今回は、ジャンパーをつけるポイントがない。チップの足に付けるしかない。かなり厳しい状況で、なんとかはんだ付け。


もう一方も、WR信号線に接続。ん? 回路図には、LCDコントローラ側は「WR」と書いてあり、配線上には「WRD」と書いてある。WRDを探すと、ゲートアレイICしかない。ゲートアレイの足にジャンパーを落とす隙間がないため、ビアとつなぐことにした。ビアに被膜ケーブルをはんだ付けするのは、難しいので、ビア掃除用の針金を接続。


これで、なんとかジャンパーを通せた。いざ、電源ON、、、

画面もでなけりゃ、音も出ない。全く動かない。

失敗。原因を探ると、なんと、WR線をCPUの足に半田付けしようとしたときに、RD線とショートさせていた。四苦八苦しつつ、なんとかショートしているハンダを取り除く。表面実装の足の裏側に入ったハンダを取り除くのはほぼ不可能に近い。。。

再度、電源ON、、、画面が乱れているので、工場リセット。
おぉぉ、表示された。音も出た。

さて、配線を固定して、ねじ止めに入る。次の作業は、音質チェックだね、と思いつつ、配線を触ると、LCDコントローラにつけたジャンパーが取れた。。。

前回は、ラッキーな感じで、はんだ付けできたが、今回は、うまく行かない。全然違うピンをショートさせてしまった。そのハンダが取り除けない。こじっていると、足を曲げてしまった。さらに、ランドパターンを剥いでしまった。最悪。。。。

ピンの曲がりは、デザインカッターなどを駆使して、直した。奇跡に近い。。。

しかし、ショート状態を直せない。さらに、断線している信号線、元のWRD線と、新たに断線させた、D6信号線。これらにジャンパー線を落とすことができない。

2時間ほど苦戦して、、、、、諦めた。修理失敗。



外装がとてもきれいなので、液晶のない6号機と外装を交換。これで、6号機は完全な機体になった。

諦めの悪い私は、時々、11号機の基板復旧にトライするのだろう。。。


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