QY20 5号機の修理:⑤音の修理、その後、PART2

2023/08/06

5号機 YAMAHA QY20 電子回路

 先日、音の途切れも修理して、液晶表示以外は良好になった5号機ですが、音の途切れはないものの、ノイズ、特に耳障りな、ごそごそ音がします。

先のブログでの前言撤回、直っていないということです。

再度の現象説明ですが、Line,Phoneの両方からノイズ発生、LR両方から発生します。なので、アナログ生成のIC11以降の左右、及びLine/Phoneの共通回路にある、電解コンデンサが交換対象。先日、ほぼ交換済みで、残りはC30のみ。これは、+VとGND間のコンデンサなので、現象とは関係なさそう。

回路を何度も見返すと、+5Aなる電力供給ラインがあります。この供給電圧に揺らぎがあると、ノイズになりそうです。+5Aラインの供給ラインには、C79とC82がつながっており、その交換を行うことにしました。もう、手あたり次第、っていう対策。。。。

このコンデンサは、100μFの大型(8mm)なので、いつものゆっくりひねる外し方では、パターンを剝がさないか、心配です。念のために、レストア不可能レベルの機体を使って、コンデンサを剥いでみます。無事、取れました。そして、5号機のC79,C82を外しました。

そして、購入した100μF/16V、直径8mmのチップ電解コンデンサを着けます。半田ごてが入る隙間がないので、DCコンバータ(レギュレータ)の放熱フィンを外して、コンデンサをはんだ付けしました。


祈るような気持ちで、電源ON。ノイズはなさそうです。しかしながら、何かのタイミングでノイズが出始めるので、安心はできません。しばらくは様子見します。

液晶を直したいのですが、調査方法も思いつきません。状況は、

  • 基板上のMAX680(表面実装)では、マイナス電圧が出ていない。
  • MAX680用の、C26,C27,C28,C29を全交換したが、改善せず。
  • MAX680(表面実装)を交換したが、改善せず。
  • DIP型のMAX680を使って、調査用基板を作成。-10Vを生成できている。
  • 調査用基板のDIP型MAX680を表面実装型に替えると、-10V生成しない。
ということで、表面実装型のMAX680では何がダメなのか、わからない状態です。データシートでは何も違いがありません。正常動作のQY20でも同じ回路構成なので、間違っていないはずなのですが、何かが違うのだと思います。コンデンサの相性もあり得るのですが、同種のコンデンサで動いている機体もあるので、推定に手詰まり状態です。続く。。。

QooQ