ボタン操作ができるようになった、QY206号機。
音周りのコンデンサが届いたので、音の出ない原因を探ります。
改めて考えると、LRともに全く音がでない、さらに、LineもPhoneも音が出ない、ということは、コンデンサでなく、デジタル側のYMW258Fからの出力が異常なのか、アナログに変換するPCM69APが壊れているのか。。。
デジタル信号がPCM69APに届いているのか、チェックします。Pin10,14がR側L側の音データのデジタル入力ピンです。ロジアナでみると、正しく音データが来ています。キーを押すとしばらく、信号が来るので、すぐにわかります。
ということは、PCM69APが怪しいです。完全に音が出ないので、PCM69AP付近の回路の断線をさぐりました。すべて問題ありませんでした。
気になったのが、回路図で電源ラインと+5Aライン、+VAラインが分けられています。各々を調べると、+5Aラインはほとんど電圧がありません。回路図から+5Aラインをたどると、+5Vあってもいいはずのラインでした。このラインを探ったところ、切れている部分を発見しました。
C79とC82は、5Vと0Vを挟むコンデンサです。コンデンサの先で音周りの+5Aを共有しているのでしょう。C79とC82につながる電源5Vは、針で挿しているホール(via)を通して、裏側で電源まで結線されています。しかし、このホールが断線してました。
ホールは劣化したフラックス等で詰まっているので、糸通しやホールゲージなどを使って掃除します。開通させて、半田を流し込んだのですが、断線を直せず、結局ジャンパー線を追加しました。
原因はこれだけじゃないよなと思いつつ、音を確認したら、なんとPhone,Lineとも音が出mした。ノイズのない音です。一気に、問題解決です。ただし、Lineの片方の音が小さいので、コンデンサの交換は必要そうです。
これで、QY20 6号機は、-10V回路が直れば、完全復活しそうです。