電子工作で使う工具(14):ヒートガン

2023/07/29

工具 電子回路

 YAMAHAのシーケンサ QY20の修理に、最終手段として、表面実装のチップ交換を行うことにしました。

以前、購入したヒートガン。



1800Wの2段切替。ハンダが溶けて剥がしやすいのですが、基板自体や周囲のチップへの影響も大きいです。マスキングしても、かなり気になります。

もう少し小型のヒートガンを購入。300Wのハンダを溶かすのに最適な350℃の放熱です。



結果から言うと、うまくいきませんでした。ハンダが溶けない。1cm位に近づけてタイミングを見て、力をかけると剥がれます。ミスるとパターンも剥がします。

剥がした状態はこんな感じ。残ったハンダが、粘土を引っ張ったようになっています。

フラックス等を掃除するとこんな感じ。パターンが一部、剥がれています。

ランドを均すとなんとか再実装できるレベルになりました。


剥がしたチップはこんな感じ。



裏面にも何か書いてありますね。足がダメになるかと思ったけど、大丈夫そうです。


どちらのヒートガンも一長一短で、どちらを使うか、悩むレベル。大きい方は、パターンに優しく、チップ、基板に厳しい。短時間で見極め大事。小さい方は、基板、チップに優しいがチップの足とパターンに厳しい。時間をかけて、無理しないこと。

基板を残すなら大きい方で、チップを再利用するなら小さい方ですね。

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