YAMAHAのシーケンサ QY20の修理に、最終手段として、表面実装のチップ交換を行うことにしました。
以前、購入したヒートガン。
1800Wの2段切替。ハンダが溶けて剥がしやすいのですが、基板自体や周囲のチップへの影響も大きいです。マスキングしても、かなり気になります。
もう少し小型のヒートガンを購入。300Wのハンダを溶かすのに最適な350℃の放熱です。
結果から言うと、うまくいきませんでした。ハンダが溶けない。1cm位に近づけてタイミングを見て、力をかけると剥がれます。ミスるとパターンも剥がします。
剥がした状態はこんな感じ。残ったハンダが、粘土を引っ張ったようになっています。
フラックス等を掃除するとこんな感じ。パターンが一部、剥がれています。
ランドを均すとなんとか再実装できるレベルになりました。
剥がしたチップはこんな感じ。
裏面にも何か書いてありますね。足がダメになるかと思ったけど、大丈夫そうです。
どちらのヒートガンも一長一短で、どちらを使うか、悩むレベル。大きい方は、パターンに優しく、チップ、基板に厳しい。短時間で見極め大事。小さい方は、基板、チップに優しいがチップの足とパターンに厳しい。時間をかけて、無理しないこと。
基板を残すなら大きい方で、チップを再利用するなら小さい方ですね。