30年近く前に発売された、未だに人気のあるYAMAHAのシーケンサー、QYシリーズ。
QY20の故障は、おおまかに6つの状態があります。
- 液晶表示用のコンデンサ故障。音は出る。
- 液晶表示用のコンデンサ故障。バッテリー切れで音も出ない。
- 液晶漏れ(液晶焼け?)。音は出る。
- 液晶漏れ(液晶焼け?)。バッテリー切れで音も出ない。
- 画面が崩れた状態で表示。データメモリが壊れている。
- メイン基板故障。
先日、液晶表示されず、動作未確認のQY20がヤフオクに出品されていました。動作(音がでるか)未確認の状態です。「未確認」というのは、確認したらダメだったので、未確認ということで、、、いうステータスにすることが多いようです。出品された画像を見る限り、液晶漏れ、液晶の焼け?は、なさそうです。
ということで、2レベルかなと思い、落札しました。不安なのは、修理失敗の出品。修理どころか、さらに壊している状態もあり得ます。
本体が届きました。
音を確認すると、問題なく出ています。キー操作での判断ですが、バッテリーローもなさそうです。ということは、バッテリー交換済(ボタン電池化とか)の修理歴ありの可能性が高いです。
裏カバーを開けてみました。なんと、、、修理痕どころか、とてもきれいな状態。一度も開けていないのでしょう。バッテリーもオリジナル状態です。あまり使われていなかったのでしょうか。奇跡に近い状態です。
で、、、、コンデンサ交換の修理開始。できるだけ、オリジナル状態を維持したいので、慎重に作業します。
真ん中上にある、縦横2つ並んだ小さなタンクみたいなのが、表示用のコンデンサです。これを取り外します。以前は、ヒートガンで外しましたが、もっと簡単な方法をYouTubeで見つけました。ラジオペンチでそぉ~っとひねる、ひねる、ひねる、です。
きれいに上のアルミ部分だけが取れます。足の部分がもげたり、台座のプラスチック部分が割れることもありますが、それでも問題ないです。絶対に避けたいのは、基板の配線パターンを剥がすことです。こうなると、パターンを辿って、はんだ付けできそうな部分から、リード線を延ばして、ととても汚い修理になってしまいます。
4つともアルミタンク部分が取れた状態です。コンデンサ内の足と、台座が残っています。まずは台座をピンセットなどで割りながら、取り除きます。