YAMAHA QY20の修理

2022/08/25

YAMAHA QY20

 1992年頃に買ったYAMAHA QY20。


音源内蔵型シーケンサー専用機(ハードシーケンサー)なのですが、楽器の演奏もできない、楽譜も読めない私が、当時、キーボード(コンピュータでなく、鍵盤)をたたくと色々な音が出て、リズム、メロディなどをちまちま入力すれば、演奏ができてしまうということで、なぜか、興味を持って購入しました。


すぐに飽きそうな入り方ですが、数年間、時折、遊んでました。曲を作ることはできず、楽譜を打ち込むだけですが、時間を忘れて、いろいろ音を変えたりして、遊んでました。


このQY20。2つの致命的な弱点があります。1つは、メモリ保持用の内蔵バッテリーが10年もたてば、なくなってしまう点。しかも基板に直付けなので、交換できません。

もう一つは、液晶が見えなくなること。原因は、液晶表示用回路に使われている電解コンデンサの容量抜け(液漏れ)です。表示のために、MAX680で逆電圧を生成していますが、そこで使われている4つのコンデンサのうち、2つが容量ぬけするらしいです。


持っているQY20は、この両方とも修理済です。基板直付けのバッテリーを取り除き、ボタン電池フォルダーをつけてあります。電解コンデンサも4つとも交換済です。当時、コンデンサが原因とは知らずに、表示濃淡を変えるボリュームを変えたり、液晶部を別途購入して、確かめたり、苦労しました。結局、コンデンサは2つを交換するだけでなく、4つとも同じ容量に交換することで直りました。

試行錯誤したためか、イヤホン端子では音が割れたり、片方が聞こえなかったり、表示濃淡を変えるボリュームは歪んでいたりと、ちょっと問題を抱えた機器になってしまいました。


5年ほど前、もう一台、QY20が欲しくなり、ヤフオクで液晶の映らないモノを手に入れました。同じ原因と推測されるので、コンデンサを交換。表示されるようになりましたが、液晶自体が壊れていました。さらに1台を手に入れ、こちらは音も出ない完全に壊れているモノ。液晶自体は使えたので換装、これでもう一台できました。この頃は、ヤフオクで1000円位で入手できました。


購入したQY20の液晶にライン切れが発生しているので、今回、またQY20を手に入れました。最近は、表示されない、音がでない、などのジャンク品でも競売になりますね。修理方法が知れ渡り、かつ、市場に品が減ってきているためでしょうか。


液晶部が欲しくて手に入れたのですが、コンデンサを変えたところ、表示されるようになりました。

コンデンサ交換前。中央の4つを交換する。

また一台、予備機ができました。バッテリー交換時に、打ち込んだデータが消えてしまうので、データバックアップ器としても使えそうです。




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