手が空いたので、数か月前に入手した20号機の修理着手。20号機は、他の機体に比べ、状態が悪いので、気分が乗っているこのタイミングでチョイス。
前回、簡単に報告したように、状態は悪いが、見た目は綺麗で、修理痕もない。
ただし、かなり汚い。基板もフラックスかヤニで茶色くなっている。
拡大写真を見ると、汚れがよくわかる。
- 液晶表示しない。液晶も焼けている。
- LED点灯しない。
- 音が出ない。ボリュームノイズもない。
- ボタンを押しても、何も反応しない。
という、最悪状態です。工場リセットしても変化なし。LEDが付くこともあるが、電気的な偶然のタイミングみたい。
まずは、電源回路チェック。PUや周辺ICへの電源供給は行えている(DACは未確認)。バッテリーはありそう。今までの経験から、信号線の断線が怪しい。
ROMの信号線をチェック。RESET, RD, アドレス,データの各線とCPUの接続をチェック。なんと、A4の信号線が切れている。続いて、RAMとROM/CPUの接続をチェック。これもA4の信号線が切れている。詳しく調べると、CPU, 集合抵抗,ROM,RAMがつながっているはずが、ROMと集合抵抗のみが接続で、CPU,RAMのA4信号線はそれぞれ独立状態。
さらに、RAMのA8信号線が断線状態。
CPUとROMをジャンパー、集合抵抗とRAMをジャンパーさせ、結線を修復。
CPUとROMのA4アドレス線をジャンパー接続。(右側ジャンパー)
集合抵抗(裏側)とRAMのA4アドレスピンをジャンパー接続。
RAMのA8アドレスピンをROMのピン(裏側)とジャンパー接続。
メイン動作でなく、周辺制御の相互作用ができていないかも、と考え、ゲートアレイとヤマハ音源ICの接続をチェック。すると、音源ICのA3アドレス線が断線していた。それ以外の音源IC,ゲートウェイの断線はなさそう。音源IC専用のROMとの結線状態も全てOK.
ということで、A3アドレス線の修復に入る。近くにあり、はんだ付けしやすいROMの足とジャンパー接続。
音源ICのA3ピンとROMのA3アドレスピンをジャンパー接続
基板を戻し、再度、電源ON。これで正常動作を期待。、、、残念。変化なし。
ひょっとして、バッテリーローがなんらかの影響を、、、、と考え、並列に乾電池供給してみるものの、変化なし。
さらに、キー入力が一部動かないとか、、と思い、以前に作成したキーボードチェッカーで動作確認。キーボードは、接触不良の心配不要の良好状態。